おそば、おいしいですよね!夏が近づくとコンビニでも「ざるそば」が売られます。
どちらかというと関西よりも関東の方が、蕎麦文化が発達していると聞きますが、実際のところはどうなんでしょうか。
今日は「もり蕎麦」「ざる蕎麦」「せいろ蕎麦」の違いについて書いてみたいと思います!
蕎麦の発達
現在、日本全国さまざまな場所で食べられる蕎麦ですが、その発達したのは江戸時代だそうです。
まず江戸時代の初期、蕎麦粉を溶いて作った餅のような食べ物であるそばがきがよく食べられていたそうです。
やがて、そばがきを細長く切ったものを「そばきり」と呼ぶようになり、それをつゆに付けて食べるスタイルが広まったそうです。
【もりそば】
現在では、海苔が乗せられていない蕎麦、という印象があるのがもり蕎麦です。
そばがきが発達して、細く切られた「そばきり」という食べ物が生まれ、そのそばきりを皿に盛ったのが「もり蕎麦」と呼ばれるようになりました。
【ざるそば】
その後、江戸時代中期には、各店それぞれ趣向を凝らし、器にこだわった蕎麦屋が増えてきました。
その流れの中で、蕎麦をざるに盛ることを思いついたのが東京・深川の「伊勢屋」だそうです。
見た目も斬新だし、蕎麦をざるに載せることで、最後まで水っぽくならずに美味しく食べられると、人気になり、他の店もまねるようになりました
今ではざるそばにはたいてい海苔が載っていますが、これは明治時代に入ってのことだそうです。
【せいろそば】
せいろそばは、せいろに盛られた冷たい蕎麦…で終わらせると乱暴すぎるでしょうか。
とはいえ、店によりせいろに盛って「もりそば」、せいろにすのこ(すだれ?)を敷いて「ざるそば」として提供する店もあったり、そのまま「せいろそば」と呼ぶ店もあったり…。
その店それぞれですね!
まとめ
どんな料理にも、由来やなりたちには歴史的な背景があります。
普段何げなく口にしている蕎麦も、そういった歴史やエピソードを深く知ることで、一層美味しく食べられるようになるのではないででしょうか。