お寿司の歴史、ご存知ですか?
世界中から愛される日本食の代表的な存在の寿司。「お寿司が大好き!日本に来たら絶対に食べる!」という人も多いはず。
ところで、いつごろから日本で「寿司」が食べられるようになったんでしょう。
言われてみれば、わからないことはないですか?
ということで、今日は意外と知らないそんなお寿司の歴史について紹介いたします。
日本に伝わったのはなんと奈良時代!
「寿司」が日本に伝わったのはなんと奈良時代(710~794年)、今から約1300年も前のことなんです。
米などの穀類を使って発酵を利用した、魚の保存法が東南アジアより稲作とともに伝わりました。そしてこれが寿司誕生のきっかけとなりました。
「寿司」といっても、この頃は現在の握り寿司スタイルではなく、甘酢で味付けした酢飯にアユやフナなどの川魚をのせ一晩寝かせた、いわゆる「なれずし」のようなものでした。
現在の主流である新鮮な魚を使う寿司とは違い、当時の寿司は保存食だったのです。
また、平安時代の頃は庶民にはまだ広まっておらず、貴族や僧のような限られた人たちの間でだけで食べられていたようです。
江戸時代になり今の“握り寿司”が誕生!
江戸時代末期になると今の握り寿司が誕生します。
江戸の町では「屋台」がとても流行しており、握ったらすぐに食べられる“握り”寿司が生まれとても人気だったそうです。
屋台で気軽に食べることができたとのことで、当時の握り寿司は、今でいえばサンドイッチやハンバーガーのようなファーストフードのようなものだったのかもしれませんね。
その人気は、当時とても人気の高かった「蕎麦」を上回るほどだったそうですよ。
また、この屋台の握り寿司には、江戸前(東京湾)で取れる魚や貝、海苔などを使っていたことから「江戸前寿司」と呼ばれていました。
現代では人気の「トロ」や「マグロ」ですが、脂っこいという理由から当時の江戸っ子たちには不人気で、その代わり「エビ」や「アジ」、「玉子」がよく売れたそうです。
庶民のファストフードから高級料理に
!第二次世界大戦後、厳しい食糧管理体制の中でなんとか寿司屋を復活させた寿司職人たち。
その後やがて高度成長期の時期になっても、衛生上の問題から寿司は高級料理の部類になってしまいました。
そうして価格の高い、料亭のような高級寿司店だらけになっていったんだそうです。
そんな中、1958年大阪に「回転寿司」が登場し、お寿司は庶民も気軽に食べられるようになりました。
今でも回転寿司は日本人に大人気ですよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は世界中から愛されている、お寿司の歴史について紹介しました。
日本の長い歴史の中で、形やスタイルを変えながら人々に愛され続けていた寿司。
日本が誇る、代表的な日本食ですよね。
日本に来たら、本物のお寿司をぜひ味わってみてください!